水槽の前でじっと観察していると、「あれ?全然餌を食べてない?」なんてことはありませんか。
普段は元気に食べていたのに、同じ餌なのに急に食べなくなると心配になりますよね。
魚が餌を食べなくなるのには、病気や体調不良の他にも様々な原因があります。
そこで今回は、病気や体調不良の他に餌を食べなくなる主な原因と、その対策について解説したいと思います。
魚たちが元気に過ごせるよう、最後まで読んでいただき参考にしていただけたら嬉しいです。
水質の悪化
魚にとって水は私たちの空気と同じくらい重要な物です。
水質が悪化すると、魚はストレスを感じたり、体調を崩したりして餌を食べなくなる事があります。
特に注意するのは、アンモニアや亜硝酸の上昇、PHの変動です。
アンモニア・亜硝酸の上昇
魚のフンや食べ残しの餌が分解されると、有害なアンモニアや亜硝酸が発生します。これらの物質が増えると、魚は中毒を起こし、食欲が低下します。特に水槽を立ち上げたばかりの時期や、水換えの頻度が少ない場合は要注意です。
・定期的に水換えを行い、水質の維持
(1〜2週間に1回、3分の1程度の水換えが目安)
・フィルターの掃除やメンテナンス
・バクテリアの働きを助けるため、濾過材を交換しすぎない
PH(酸性・アルカリ性の度合い)の変動
PHが急激に変化すると、魚は環境の違いに適応できず、食欲を失う事があります。特に水換えの際に一気にPHが変わると、魚に負担がかかるので注意が必要です。
水温の変化
水温が急に変わると、魚はショックを受けて餌を食べなくなる事があります。
特に冬場や夏場は、室温の変化が水温に影響を与えやすく、注意が必要です。
・水槽用ヒーター、クーラーを使用し、適正な水温(魚種に合った温度)をキープする
・水換えの時の水温差を5℃以上にしない様にする
・水槽の設置場所をエアコンの風が直接当たる場所や直射日光が当たる場所にしない
魚の繁殖行動や季節変化によるもの
魚の食欲は、繁殖期や季節の変化によっても左右されます。
特に、繁殖行動をしている時や、水温の変化に影響を受けやすい種類の魚は、餌を食べなくなる事があります。
繁殖期の食欲低下
繁殖期に入ると、オスはメスを追いかけたり、縄張りを守るために攻撃的になったりする事があります。その結果、餌よりも繁殖行動に集中してしまい、食欲が落ちる事があります。メスも、産卵前後は食事より体力の温存を優先する為、餌をあまり食べなくなる事があります。
季節の変化による影響
季節による水温の変化も、魚の食欲に影響を与えます。特に冬場は水温が低くなり、魚の代謝が落ちる為、餌を食べる量が減る事があります。これは金魚やメダカなどの変温動物の特徴で、冬眠の準備として活動を抑えるためです。
反対に、春や夏に水温が上がると活発になり、餌を食べる量が増える事もあります。しかし、夏場は水温が上がりすぎると酸欠になり、逆に食欲が落ちる事もあるため注意が必要です。
まとめ
魚が餌を食べなくなる原因には病気や体調不良の他にも様々な要因が考えられます。
まずは、水質や環境をチエックし、魚の様子をよく観察する事が大切です。
原因によって適切な対策を取れば、魚の食欲が戻る事がほとんどです。焦らずに環境を整え、魚が元気で健康に過ごせる様にしてあげましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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